お教室を開いていた時、同業者さんに
「どうしてそんなにレッスンにリピートしていただけるの?」
と聞かれたことがあります。
「長く通っていただけるレッスンの仕組み」を作っても、リピーターさんになっていただけない・・・と悩まれているお教室先生にとっては
お悩み解決のヒントになるかもしれません。
その理由と実際に私がやっていたことを分析しながら、まとめてみますね。
junko
「子育てママの居場所を作る」講師応援サポート大塚純子です
お1人4回以上通っていただけたベビー系お教室の秘密
ベビー系お教室は、赤ちゃんってすぐに大きくなってしまうので「長く通っていただけない」イメージが先行しがちですが、
そんなことは、全くありません^^
私のお教室には、リピーターさんと含めて延べ1500組のママと赤ちゃんがお越しくださいました。
ただ、「レッスンの仕組み」を作っても、リピーターさんになっていただけるとは限らないな・・・というのも経験しています。
そんな時期、とても意識していたことがあります
それは、「ママ達との会話」です。
具体的に、どんなことを意識してたのかを、今回は書いてみようと思います。
基本的に子育て中のママ達って、「自分の子ども」の事が1番気になるものです。
そして、ママ達は「大人と会話したい」とも思っていたりします。
まだ、言葉を話さないわが子と1日中2人っきり。
唯一、会話できるパパのお仕事が忙しくて「ワンオペ」状態ですと、会話時間すら取れないなんてことも。
ですので、
レッスンに来て下さったママにに、たくさん話していただけるように、
最初に、
お家にいる時の赤ちゃんの普段の様子を聞く
ことは必ずしていました。
家では、「ずっと泣いています」という赤ちゃんでも、
外出先では、意外と大人しかったり。泣かなくておりこうさんだったりすることもありますし。
家では、大人しいのに、外出先だと落ち着かない。ずっと泣いている。ということだってあります。
家の中と外出先では、普段とおりではないので、様子を聞かせていただくんですね。
そして次に、
ママが困っていることや悩んでいることに対して、
自分の子育て経験を話します。
上手くいっていることより試行錯誤していることや失敗談の方が、「参考になります」と言って頂けたることが多かったかな~
そして
・ママ達にも伝わりやすいように、日常生活の中の話題を例にして
・解決方法やお家で試していただきたいことなどをお伝えする
このような感じでお話を伺っていました^^
具体的な会話例
例えば、よくあるご相談ごとが
「泣いてもすぐに抱っこしない方が良いって本当ですか?抱きぐせがつくってい言われたんです」
「だから、しばらく泣かせてから抱っこするようにしているんですよね・・」
というもの。
ご年配の方に「抱きグセがつくから、泣いてもすぐに抱っこしない方が良い」と言われることが多いかもしれませんね^^;
私も、ありました。
理由としては
抱きグセがつくとママが大変だから
しばらく泣かせといても大丈夫。肺が強くなるから
といったことが多いのではないでしょうか?
そう言われたママって、
「抱っこしないと、いつまでも泣き続けているし・・・」
「今は、抱きグセはつかないとも言われてるしなぁ」
「でも、今、泣いている我が子を抱っこすると、またなんか言われそう」
「えっ。どうしよう・・・」
といろんな感情が沸き起こってきます。
ママ達って、「〇〇をすれば〇〇になるよ」という未来より
「今、赤ちゃんを泣かせっぱなしにしていること」に対して胸が痛むし、
「早く自分の子どもを泣き止ませたい」という気持ちでいっぱいなんですね
今と昔の育児法って、時代の変化と共に変わってきています。
ママ達は、その違いも知っている。
でも、年配者が言うことに対しては、素直に聞いた方が良いよね。。
という気持ちもあるわけです。
ですから
「どうしたら良いかわからない」って迷ってしまうんですね。
ここで、どんな言葉をかけたらいいのかな?
ってことなのですが、私でしたら
「うちの長女も、寝ぐずりがひどくて・・・。でも、抱きグセが付くと言われてすぐに抱っこできなかったんですよ」
「わかります~!泣いてもすぐに抱っこすると抱きグセがつくって言われますものね。肺が強くなるとも言われるし・・・。でも、早く赤ちゃんを泣き止ませたいですよね」
「私も、言われましたよ~。抱きグセがつくから、しばらく泣かしといて良いよって。」
と、誰の事も否定せずに、まずは共感するんですね。
するとママも
「教室の先生も同じなんだ~」
「他の人も言われてるんだ」
と安心するわけです。
そして、「共感」することで「この人だったらわかってくれそう」って、心を開いてくれるんですね。
困っている事や悩んでいる事。
おうちでの様子をお聞きしながら、お互い打ち解けていく。
そして、そのタイミングで
「実は、私の長女も泣いてばかりだったんですよ~
”抱きグセが付くから、しばらく泣かせといても良い”と、よく言われてました。
でも、最後は、泣き疲れて寝ちゃうんですよね。
その姿が、なんだかかわいそうで・・・」
と、ここで「行動しないと、どうなるか?」「行動すると、どうなるか?」という事を、自分の経験を通して伝えるんですね。
ママさん達は、私のことを「私と同じ悩みを持っていた人」と思ってくれているので、
「うちの子も、将来そうなるかな?」と自分事として受け取ってくださるんです。
さらにここで、
「具体的にどう行動したらいいか?」をお伝えするんですね。
ママ達って基本的に、可愛い我が子が泣いていたら抱っこしてあげたいので、
「でも、私は、泣かせっぱなしは自分がイヤだったし、ずっと泣いている赤ちゃんがかわいそうだったので、すぐ抱っこしてましたね^^;
だからといって、抱きグセがついて困ったなんてことはないかな~」
年配者の方には、
「泣いてもしばらく泣かせておいが方が良い」
って言われているので(それに、年配者のいう事は聞かないといけないと思っている)
「泣いたらすぐに抱っこしてもいいんだ?」
ってなるわけです。
さらに、「抱きグセはつかない」と言っている人もいる。
むしろ「抱っこしてあげること」で、ママの愛情が赤ちゃんにも伝わる。
ですから、
今、「泣いている赤ちゃんを抱っこ」することで、我が子の欲求を受け入れて育児をしている自分に自信を持つ後押しだってできるわけです。
最後に
「むしろ今は、”ママ、あっち行って”って言われます。笑」
「あの時、たくさん抱っこしておいてよかったな~って思いますよ」
と伝えることによって、「そうだよね。。たくさん抱っこできるのも。べったりできるのも今だけだよね」っと思ってもらえるんですね。
さらに、レッスン後のメールのやりとりやレッスンレポにも、私はこだわっていました。
個人的にその後の様子をお伺いしていたんです。
すると、その後の変化をメールでお知らせくださるんですよね^^
また、
同じように悩んでいるママがいるかも・・・とブログで書いたり。
「また、お悩みとかあったら、遠慮なくお話くださいね。」
とメールやLINEのメッセージでお尋ねしていましたね。
そうやって、レッスンの後もメールやメッセージをすることで
「あそこのお教室の先生は、よく気にかけてくれる」
と思っていただけるように。
たくさんママが参加してくださっている場合、お1人お1人にメッセージをするって大変かもしれません。
でも、「参加してくださったママ」にとっては、あなたは「たった1人のお教室の先生」なわけです。
メールやメッセージでコミュニケーションを取っていくことで、「また、参加したいな」「先生と話したいな」と思って頂ける。。
そうやって、リピーターさんが増えるお教室になっていったのかなと思います。
お1人お1人を見る事の大切さ
ママにとって我が子は、大切な存在です。
そして、1人1人成長スピードも過程も違うわけです。
ですから、ご相談内容にも一般論をお伝えするだけではなく「こういうパターンもあるよ」「私は、こんなだったよ」と経験談をお伝えしたり。
お1人お1人の赤ちゃんをよく見て「より良い対策を一緒に考えてみる」と良いのかなと思います。
最初に、共感する。
そして、行動した未来と行動しない未来をお伝えして、「それじゃ、どうしたらいいかな?」のママの気持ちに寄り添う。
具多的な方法をお伝えしたり一緒に考えてみる。
行動したことで得られるより良い素敵な未来をお伝えしていく。
最初から、完璧にはできませんが^^;
この流れを意識しておくだけでも、日頃の発信やレッスン中のママ達への対応方法が変わってくるのではないかな~と感じています^^