ベビー教室は国家資格がないと選ばれない?資格を増やす前に考えたいこと
ベビー教室の先生のプロフィールを見ていて、
「保育士さんだから、ママも安心して申し込めるんだろうな」
「助産師さんなら、赤ちゃんのことも相談できるよね」
「私には国家資格がないから、選んでもらえないのかな……」
そんなふうに思ったことはありませんか?
私は、ありました。
私は、保育士でも、幼稚園の先生でも、助産師でもありません。
ベビーマッサージの資格を取って教室を始めましたが、子どもの発達や遊びについて専門的に学んできた先生を見ると、
「やっぱり、私とは違うよね」
と、少し落ち込むこともあったんですね。
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国家資格やメニューの多い教室を見ると、不安になることがあります
私がベビーマッサージ教室を始めたころに比べると、今は教室の数もずいぶん増えました。助産師さんや保育士さん、幼稚園の先生など、専門職の方が開いている教室も増えています。
教室が増えること自体は、とてもいいことだと思っています。
ママたちが行ける場所や、選べる場所が増えるからです。
- ベビーヨガ
- おくるみタッチケア
- ベビーサイン
- 離乳食講座
- 手形・足形アート
など、さまざまな資格やメニューが並んでいます。
同じような教室が増えてくると、
「私も、もっとできることを増やしたほうがいいのかな」
「資格が多い先生のほうが、ママに選ばれるのかな」
と考えてしまうこともあると思います。
私はベビーマッサージ以外の資格をほとんど取りませんでした
私が所属していた協会にも、ベビーマッサージ以外の資格を学べる仕組みがありました。でも私は、ほかの資格をほとんど取りませんでした。
自分にできないことは、それが得意な方にお願いすればいいと思っていたからです。
まあ、その代わりに、ベビーマッサージの資格だけで3つの協会を渡り歩くという、別方向の遠回りはしているのですが^^;
以前の教室では、通常のベビーマッサージレッスンのほかに、ハイハイや歩き始めたころの親子が参加できる「お楽しみクラス」も開いていました。
そこでは、
元幼稚園の先生にピアノを弾いてもらい、リトミックのような時間を楽しんだり。
看護師さんに来ていただき、ママたちの質問に答えてもらうお話会を開いたり。
カメラマンさんに、レッスン中の親子の写真を撮ってもらったり。
ヨガの先生に、月に一度ママヨガをお願いしたり。
アロマや赤もち診断なども、それぞれ得意な方にお願いしていました。
得な人と一緒に、教室の時間をつくってきました
協力してくださった方の中には、最初はママとして、私のベビーマッサージ教室に参加してくれていた方もいます。何度もお会いするうちに、その方の仕事や得意なことを知り、
「教室のママたちにも、お願いできませんか?」
と声をかけたことから、新しい時間が生まれていきました。
そう考えると、私の役割は、ベビーマッサージの手技を伝えることだけでも、何でも自分で教えられる先生になることでもなかったのかもしれません。
私が作りたかったのは、ママと赤ちゃんが安心して過ごせて、そこから人と人が少しずつつながっていく場所でした。
ベビーマッサージは、その場所をひらくための大切な入口だったのだと思います。
教室を開く人の役割は、教えることだけではありません
『この方の得意なことを、教室のママたちにも届けられたら楽しそう』
『この方と、教室に来てくれているママがつながったら、また違う時間が生まれそう』
人の得意なことを見つけて、親子が楽しめる時間として組み立てること。
人と人がつながるきっかけを作ること。
それも、教室を開く私たちにできる、ひとつの役割なのだと思います。
新しい資格を取ることが悪いわけではありません
ここでお伝えしたいのは、「新しい資格なんて取らなくていい」
ということではありません。
- その内容を、自分が本当に届けたいと思っている。
- 今、教室に来てくれているママから求められている。
- 今あるレッスンと自然につなげられる。
- 学ぶことで、教室で届けられる時間がより良くなる。
そのような目的があるなら、新しいことを学ぶ意味は十分にあると思います。
でも、
- 周りの先生が持っているから
- 資格が少ないと選ばれない気がするから
- プロフィールに書けるものを増やしたいから
という理由だけで、資格やメニューを増やしていくと、自分が本当はどんな教室を作りたかったのか、見えにくくなってしまうこともあります。
資格が増えたからといって、その分、お申し込みも増えるとは限りません。
資格を増やす前に考えてみたいこと
大切なのは、資格を取るか、取らないかだけではありません。
「私は、この教室でどんな時間を届けたいんだろう」
「そのために、本当に必要なものは何だろう」
と考えてみることだと思います。
自分で学び、届けたいことなら資格を取る。
自分の役割とは少し違うなら、その分野が得意な方にお願いする。
助産師さんと同じことができなくてもいいし、保育士さんと同じ役割をしなくてもいいわけです。
上下でも勝ち負けでもなく、それぞれの役割が違うだけなんですよね。
何を増やすかを考える前に、
「私は、自分の教室でどんな時間を作りたいんだろう」
と、一度振り返ってみる。
そこが分かってくると、自分で学んだほうがいいことと、誰かにお願いしたほうがいいことも、少し見えやすくなってきます。
何でもできる先生にならなくてもいいんです。
自分一人ではできないことがあるからこそ、誰かと一緒に作れる教室もあります。
あなたは、ご自身の教室をとおして、ママや赤ちゃんにどんな時間を届けたいと思っていますか?
その答えの中に、あなたらしい役割も見えてくるのかもしれません。
